塩ビシート防水(塩化ビニールシート防水)の施工法
塩ビシート防水(塩化ビニールシート防水)は、ベランダや屋根の防水工事でよく利用する工事です。
塩化ビシート防水の施工法は、「塩ビシート防水(接着工法)」および「塩ビシート防水(機械的固定法:絶縁工法)」の二つの工法が大きくあります。
■塩ビシート(接着工法)
■塩ビシート防水機械的固定法
今回は、「塩ビシート防水」の2つの工法の特徴やメリット・デメリット、施工の流れをご紹介します。
※ミズノライフの防水工事については「屋上防水・ベランダ防水工事」もあわせてご参照いただければ幸いです。
塩ビシート防水(接着工法と機械的固定法)
塩ビシート防水(接着工法)とは
一つ目の工法である塩ビシート防水(接着工法)は、ビュートップ(※塩化ビニル樹脂を原料としたシート)を接着剤で下地(RC床・ALC床・合板張り)に張り付ける工法です。
人が入らない屋上に採用(非歩行)され、耐風圧に優れているという特徴があります。
■塩ビシート(接着工法)
塩ビシート防水(機械的固定法)とは
二つ目の工法である塩ビシート防水(機械的固定法)は、ビュートップをアンカー固定したディスクを介して下地と固定し、下地とシート防水層を絶縁した工法です。
耐風圧・耐久力に優れており、大面積の屋上に適しています。
■塩ビシート防水機械的固定法
塩ビシート防水(接着工法)と塩ビシート防水(機械的固定法)のメリットとデメリットをまとめると下記のような違いがあります。
工法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
塩ビシート防水(接着工法) |
|
|
塩ビシート防水(機械的固定法) |
| 工事の工程は密着工法と比較して、コストがかかる |
どちらが良い悪いはなく、用途に応じて適切な工法を選択することが重要です。
塩ビシート防水工事の施工の流れ
各工法の違いを詳しくご説明するために、塩ビシート防水(密着工法)と塩ビシート防水(機械固定法)のそれぞれの工事の流れを下記にご紹介します。
塩ビシート防水(接着工法)の工事の流れ
塩ビシート防水(接着工法)の一般的な工事の流れは下記の通りです。
【STEP1】屋上変形屋根施工
築18年、施工前の状態です。防水工事されず劣化がかなりすすんでいます。
【STEP2】塩ビシート防水(接着工法)の様子
塩ビシート防水(接着工法)施工の様子です。
変形の防水の下地~塩ビシートの段差解消を入念に行います。
【STEP3】塩ビシート防水(接着工法)完成の様子
塩ビシート防水(接着工法)の工事が完了しました。
以上で、 塩ビシート(接着工法)の防水工事は完了です。
塩ビシート防水(機械的固定法)工事の流れ
塩ビシート防水(機械的固定法)流れをご紹介します。
【STEP1】屋上ベランダ(大面積)の防水前の劣化の状態
屋上ベランダ(大面積)の防水前の劣化の状態です。築30年、防水工事されず劣化がかなりすすんでいて、雨漏れもしています。
【STEP2】劣化部の補修の様子-1
劣化部の補修の様子です。
【STEP3】劣化部の補修の様子-2
劣化部の補修の様子です。
【STEP4】断熱材の様子
塩ビシート防水(機械的固定法)に今回は断熱材を敷きました。
【STEP5】塩ビシート貼りの様子
塩ビシート貼りの様子です。
【STEP6】ディスクの設置の様子
免振ディスクの設置
シートを接着するためのディスクを接着します。
【STEP7】脱気筒の様子
脱気筒の様子です。
大面積になっている屋上に亀裂、ひび割れをおこりにくくするために、シートと断熱材の間に通気の隙間を開けて空気・湿気を逃がします。
【STEP7】ドレーン(改修用)の様子
旧ドレーン(排水)から新調の排水ドレーンの設置の様子
【STEP8完成】塩ビシート防水(機械的固定法)完成ー様子
塩ビシート防水(機械的固定法)完成のようです。
塩ビシート防水(機械的固定法)工事の流れになります。
ベランダ防水・屋上防水はお任せください
防水材料、防水箇所は建物のいたるところで建物を守っています。建物が劣化すると下雨漏れの原因になります。
建物に適切な防水材、防水工法を検討することが大切です。弊社ではお家の状況に合わせて最適な防水工事をご提案・実施いたします。屋上・ベランダなどの防水をお考えならミズノライフクリエイトにお任せください。
なお、ミズノライフの防水工事については「屋上防水・ベランダ防水工事」もあわせてご参照いただければ幸いです。